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政府系ファンド、第3四半期に株式への投資加速=調査
11月20日、機関投資家のために資金運用を行う企業のデータを収集するeVestmentによると、ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)は第3・四半期に、米国の株価指数連動型ファンドや中国本土株式などへの投資を加速させた。写真は11月3日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2019年 ロイター/Andrew Kelly)
[ロンドン 20日 ロイター] - 機関投資家のために資金運用を行う企業のデータを収集するeVestmentによると、ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)は第3・四半期に、米国の株価指数連動型ファンドや中国本土株式などへの投資を加速させた。SWFの株式投資への関心が高まっていることが示された。
S&P500種株価指数連動を目指すパッシブ運用ファンドへは、第3・四半期にSWFから差し引き10億9000万ドルが流入し、2016年第4・四半期以降で初めての流入超を記録した。
eVestmentのグローバル調査部門代表のピーター・ラウレリ氏は、SWFの世界の株式に対するセンチメントは、アクティブ運用とパッシブ運用の両方において短期的に変わりつつあることを示しているとし、SWFは2019年第2・四半期までの3四半期の間、かなりのペースで資金シフトを進めたと説明した。
SWFによる中国A株へのアロケーションは過去最高水準を記録。第3・四半期には11億2000万ドルが流入した。
世界的な指数算出会社であるモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は7日、中国A株のMSCIエマージング・マーケット・インデックス(新興国市場指数)に占める比率を現在の2.55%から4.1%に引き上げると発表した。