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フランス、パリ郊外の複合商業施設の計画撤回 中国勢も参画

11月7日、マクロン仏大統領は仏小売り大手オーシャンと中国の複合企業、大連万達(ワンダ)がパリ郊外に建設を予定していた総工費30億ユーロ(33億2000万ドル)の複合商業施設計画の撤回を決めた。写真はサン・セバスティアン・シュル・ロワールにあるハイパーマーケット。4月30日撮影(2019年 ロイター/Stephane Mahe)
[パリ 7日 ロイター] - マクロン仏大統領は、仏小売り大手オーシャン[AUCH.UL]と中国の複合企業、大連万達(ワンダ)[WPIC.UL]がパリ郊外に建設を予定していた総工費30億ユーロ(33億2000万ドル)の複合商業施設計画の撤回を決めた。仏大統領府が7日、明らかにした。
計画によると、パリ郊外のシャルル・ドゴール空港とル・ブルジェ空港の間に、サーカス劇場や屋内スキー場、飲食店などを備えたショッピングモール「ヨーロッパシティ」を建設し、2027年に開業する予定だった。
ただ、環境活動家などは、パリ郊外に広範囲に自然が残る数少ない地域で、その1つを破壊することになるとして同計画に強く反対した。
仏大統領府は「時代遅れのプロジェクトで、市民の望むものではなかった」と説明した。
マクロン氏は昨年初め、仏西部ナントに「ノートルダム・デ・ランド空港」を建設する計画も撤回しており、大型施設の建設計画を白紙に戻したのは大統領就任後、2回目となる。