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中国人民銀、潤沢な流動性維持へ 通商巡る緊張高まる中で

2018年11月10日(土)07時56分

[北京 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は9日に公表した第3・四半期の金融政策実施報告書で、穏健(prudent)な金融政策の下で潤沢な流動性を維持する姿勢を表明すると同時に、金利改革を推進し、金融機関に小規模民間企業への支援を促す方針を明らかにした。

また、人民元相場を均衡的な水準に基本的に安定的に保っていく方針も改めて表明。人民元相場は妥当な水準にあり、基本的に安定しているとの認識を示した。人民元は対ドルで年初から約6%下落している。

中国政府はここ数カ月、銀行融資拡大に向けた措置のほか、減税やインフラ投資の加速を通して、米国との通商戦争に起因する経済成長の急激な鈍化の相殺に努めている。

人民銀は報告書で「穏健な金融政策は、過度に引き締め的でもなく、過度に緩和的でもなく、中立的に維持される」と表明。潤沢な流動性を維持するほか、政策を一段と柔軟かつ早期に実施していく姿勢を示した。

人民銀は今年に入ってから市中銀行の預金準備率の引下げを4回実施。これにより差し引き2兆3000億元(3306億8000万ドル)の流動性が供給された。

非金融企業に対する融資金利の加重平均は第3・四半期は5.94%に0.03%ポイント低下。同加重平均は企業の資金調達コストを反映する指標とされており、流動性供給が借り入れコストの低下に幾分かの効果があったことが示唆された。

同加重平均は2017年は47ベーシスポイント(bp)上昇。今年第1・四半期は22bp上昇、第2・四半期は1bp上昇となっている。

人民銀はまた、銀行に対し民間企業への融資を拡大するよう促す方針も表明。中国では民間企業が国内総生産(GDP)の約60%、都市部での雇用の80%を担っている。

このほか報告書では、1─9月に債務不履行に陥った29社のうち24社が民間企業で、負債総額は674億元だったことも明らかになった。

ロイター
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