ニュース速報

ビジネス

ドル下落、米中間選挙控えた警戒感で=NY市場

2018年11月06日(火)07時14分

 11月6日、ニューヨーク外為市場ではドルが下落。1月撮影(2018年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。6日の米中間選挙の結果次第で経済に影響が及ぶとの警戒感から、ドルを売る動きが強まった。

中間選挙では、下院で民主党が過半数議席を奪還し、上院では共和党が過半数議席を維持するとの見方が大勢。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリストは顧客リポートで、中間選挙によって「ねじれ議会」となることが基本シナリオで、市場が選好する結果と指摘。現在の減税や規制緩和に向けた環境が維持されると同時に、民主党主導の下院による行政府への「抑制と均衡」が機能するとの認識を示した。また、1党による上下院両院の支配はドルには悪材料とも指摘した。

ただ、市場参加者の間からは、中間選挙が予想外の結果に終われば、大規模なドルロングの巻き戻しを誘発する恐れがあるとの声も聞かれた。

ドルは4月以降に7%超上昇し、週間では過去3週間上昇していた。

スコシア・キャピタルの首席為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「6日の中間選挙に加え、週内の米連邦公開市場委員会(FOMC)は十分なリスクイベントで、投資家の様子見気分は強い」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は13.3ベーシスポイント(bp)低下し96.313。

ドル安に押し上がられる格好で、ユーロ/ドルは17.6bp上昇し、1.141ドル。

ポンド/ドルは23bp上昇の1.305ドル。英全土を対象とした関税の枠組みが欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)協定に盛り込まれるとの英紙サンデー・タイムズの報道を受け、ブレグジット交渉が合意に近いとの期待が高まった。

ドル/円 NY終値 113.18/113.21

始値 113.25

高値 113.32

安値 113.08

ユーロ/ドル NY終値 1.1406/1.1408

始値 1.1370

高値 1.1424

安値 1.1357

*内容を追加して再送します。

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

赤沢再生相、26日にも再訪米 7回目の関税協議=関

ビジネス

米当局、テスラにロボタクシー巡り情報提供要請 ネッ

ワールド

不法移民の第三国移送、適切な手続き当面不要 米最高

ワールド

イスラエルのイラン空爆、国際人道法違反も=国連調査
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり得ない!」と投稿された写真にSNSで怒り爆発
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    EU、医療機器入札から中国企業を排除へ...「国際調達…
  • 8
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 9
    「水面付近に大群」「1匹でもパニックなのに...」カ…
  • 10
    【クイズ】次のうち、中国の資金援助を受けていない…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中