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ユーロ圏12行、資本基盤の強化必要=デギンドスECB副総裁

2018年11月06日(火)03時17分

 11月5日、欧州中央銀行のデギンドス副総裁は、銀行ストレステストの結果について、厳しいシナリオの下でコア資本比率が9%を下回ったユーロ圏の12行は資本基盤の強化が必要になるとの考えを示した。写真はミラノのバンコBPM支店。2016年1月撮影(2018年 ロイター/Alessandro Garofalo)

[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は5日、前週に結果が発表された欧州銀行ストレステストの結果について、厳しいシナリオの下でコア資本比率が9%を下回ったユーロ圏の12行は資本基盤の強化が必要になるとの考えを示した。

ECBはこれまで、ストレステストで普通株式等Tier1(CET1)比率が5.5%を上回っていれば容認できるとの見解を表明。ただデギンドス副総裁の発言を踏まえると、ECBはこれよりも高い水準を求めている可能性がある。

デギンドス副総裁はブリュッセルで開かれた会合で、「厳しいシナリオの下でコア資本比率が9%を下回る銀行は、容認はできるものの、資本基盤は脆弱であると言わざるを得ない」とし、「これらの12の銀行はユーロ圏の資産の約40%を保有しているが、将来的な課題に対処するために資本基盤を強化する必要がある。このため、これらの銀行は緊密な監視下に置かれる」と述べた。

12行にはイタリアのバンコBPMのほか、ドイツ銀行、BNPパリバ、ソシエテジェネラルなどが含まれる。

デギンドス副総裁によると、ストレス下でもコア資本比率が11%を下回らない銀行が保有する資産は全体の15%程度、同比率が9─11%となる銀行が保有する資産は全体の45%となっている。

ロイター
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