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米経済は極めて良好、段階的な利上げ継続へ=NY連銀総裁

2018年09月07日(金)04時26分

 9月6日、米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、米経済は「極めて好調」な状況にあり、連邦準備理事会(FRB)は段階的に利上げを継続していくことが可能との見解を示した。1月撮影(2018年 ロイター/Ann Saphir)

[バッファロー 6日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は6日、米経済は「極めて好調」な状況にあり、連邦準備理事会(FRB)は段階的に利上げを継続していくことが可能との見解を示した。また、FRBの主要責務の観点から、インフレ動向および労働情勢は「最高」の状況にあると述べた。

ウィリアムズ総裁はバッファロー大学で行った講演で「経済を継続的に成長させるために、FRBは比較的忍耐強くあることができる」とし、賃金の弱い伸びが労働市場の幾分のスラック(需給の緩み)を示すことを踏まえると、現在の回復を「継続させる余地」はあるとの認識を表明。現時点で新興国市場の動向に伴う著しいリスクは確認していないとも述べた。

また、新興市場が直面しているストレスから国内で想定される不安定性に至るまで幅広いリスクを検証しても、現在の状況を「ゴルディロックス(適温)」であると見ているとも指摘。 一部FRB当局者が示している長短金利の逆転に対する懸念も一蹴した。

短期債利回りが長期債利回りを上回る逆イールドについては、市場の悲観的な見方を反映し、リセッション(景気後退)の前兆であるとの見方もある。

ウィリアムズ総裁は過去の例は認めるとしながらも、「過去の事例を今回の状況に機械的に当てはめるようなことはしたくない」とし、FRBがバランスシート上に大規模な債券を保有していることが長期債利回りの上昇を抑制している可能性もあると指摘。長短金利の逆転は「それ自体が懸念する必要があるものではない」とし、「政策の方向性を検討するに当たり、逆イールドは決定的な要因にはならない」と述べた。

また、資産価格は高水準にあるとしながらも、先の金融危機に先立つ数年間と比べ、家計も企業も支出に慎重になっているとの見方を示した。

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