ニュース速報

ビジネス

サッポロHD、今期営業益予想を下方修正 国内ビール類が不振 

2018年08月03日(金)16時25分

 8月3日、サッポロホールディングスは、2018年12月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を187億円から161億円(前年比25.7%増)に下方修正すると発表した。写真は都内で2090年1月撮影(2018年 ロイター)

[東京 3日 ロイター] - サッポロホールディングス <2501.T>は3日、2018年12月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を187億円から161億円(前年比25.7%増)に下方修正すると発表した。上期時点で国内ビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル)の販売が不振だったほか、販促費も利益を下押しした。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト6人の営業利益予測の平均値は162億円となっている。

連結営業収益も5558億円から5378億円(同0.2%増)に引き下げた。

1―6月期のビール類の販売数量は前年同期比9%減と苦戦した。特にプレミアムビールの「エビス」は同14%減と大きく減少した。昨年、エビスのエクステンション商品「華みやび」を出したことの影響も出ている。また、他社のヒット商品に押された新ジャンルも10%減となった。

昨年6月からの酒類の安売り規制強化と春の業務用の値上げにより、ビールから缶チューハイなどのRTD(Ready To Drink)に需要が流れている。

征矢真一取締役は会見で「猛暑のプラス要因はあるが、下期もビール類の総需要はマイナスだろう」としたうえで「ビール強化という方針は変えない」とした。

一方、国際事業は、北米の飲料事業の立て直しに時間を要しているものの、ベトナム事業は「アジア全体の工場とすることで生産性があがった。年間で黒字化が見えてくる」という。

18年1―6月期の連結売上収益は前年比3.6%減の2417億円、営業損益は30億円の赤字(同11億円の黒字)だった。

(清水律子)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米独首脳が電話会談、貿易紛争を迅速に解決する必要性

ワールド

米ロ当局者、ロシア産ガスの欧州向け輸出本格再開巡り

ビジネス

米AI開発企業首脳、半導体の輸出促進必要と主張 上

ワールド

米、1カ月で数十件の貿易協定目指す 中国と緊張緩和
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 8
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 9
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 9
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中