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ドル110円前半、一時円高に振れる
5月17日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円前半。円は午前終盤に一時強含む場面もあったが、すぐ反落するなど値動きは限られた。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円前半。円は午前終盤に一時強含む場面もあったが、すぐ反落するなど値動きは限られた。
ドルは午前終盤の取引で110.35円付近から110.07円まで下落した。市場では対豪ドルで米ドル売りが強まった影響を指摘する声が出ていた。
手がかりは4月の豪雇用統計。就業者数が前月比2万2600人増と予想の2万人増を小幅に上回ったことで、豪ドルが0.75ドル前半から半ばへ上昇した。
しかし失業率は予想を上回る5.6%となるなど、指標の詳細はまちまち。豪ドル買いの勢いは続かなかった。ドル/円も売りが一巡した後はすぐ買い戻しが入った。
前日海外で下げが目立ったユーロは1.18ドル前半へ値を戻しもみあい。
市場では「投機筋のドル買いは、北朝鮮問題などで逃避的な円買いが発生しやすいドル/円ではなく、ユーロ/ドルがメインになっている可能性がある。このため、ユーロ安が進行しやすい地合いになっている」(外為アナリスト)との見方があった。
前日の下げの震源はイタリア。連立協議を進めるポピュリズム政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が欧州中央銀行(ECB)に対し、債務2500億ユーロの免除を要請する方針と報じられた。両党は「通貨同盟からの離脱を可能とする経済・司法手続きの導入」も提案しているという。
ただ「同盟」のボルギ報道官はロイターに対し「債務免除はいかなる公式案にもみられていない」と説明している。
ユーロは海外で一時1.1763ドルまで下落。昨年12月以来5カ月ぶりの安値を付けた。
ドル/円
午後3時現在 110.24/26 1.1830/34 130.45/49
午前9時現在 110.35/37 1.1812/16 130.38/42
NY午後5時 110.38/40 1.1807/08 130.35/39
(為替マーケットチーム)