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トヨタとスズキ、インドで相互に車両OEM供給 来春から

2018年03月29日(木)18時48分

 3月29日、トヨタ自動車とスズキは、インドで2019年春から車両を互いにOEM(相手先ブランドによる生産)供給すると発表した。両者の社長と会長、2016年撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>とスズキ<7269.T>は29日、インドで2019年春から車両を互いにOEM(相手先ブランドによる生産)供給すると発表した。両社は昨年、商品補完などを含む包括的な業務提携で合意済み。

それぞれが強みとする車種を提供し合うことで品ぞろえを補い、成長が見込まれる同国での販売拡大を目指す。

スズキはトヨタに小型車「バレーノ」のガソリン車とマイルドハイブリッド車、小型多目的スポーツ車(SUV)「ビターラ・ブレッツァ」のディーゼル車を供給。トヨタはスズキに主力車「カローラ」のガソリン車とハイブリッド車を供給する。いずれも現地生産車で、両社がそれぞれ新たに車名を付け、独自の販売網で販売する予定。スペック、台数規模や供給価格などの詳細は今後詰める。

両社は昨年2月、包括的な業務提携に向けた覚書を締結。環境・安全・情報の各技術や商品補完などでの協業する方針を表明し、これまで具体策の検討を進めてきた。昨年11月には20年ごろのインドでの電気自動車の販売に向けて協力することで合意している。

トヨタは当初、傘下のダイハツ工業ともインドでの小型車展開を模索していたが、スズキとの協業を優先するもようだ。トヨタとダイハツを横断する組織「新興国小型車カンパニー」が現在、対象としているのはインドと中国を除くタイ、パキスタンなどのアジア地域。インドは昨年上期までは同カンパニーが対象とする市場の候補だったが、現在は対象から外れている。

インドの17年の新車販売は約401万台で、ドイツ(約344万台)を抜き、中国(約2887万台)、米国(約1723万台)、日本(約523万台)に続く世界4位の市場に躍り出た。人口13億人超のインドがトップ3入りするのも時間の問題とみられている。

スズキはインドで1983年から生産を始めるなど早くに進出し、乗用車市場では販売シェアで約5割を持つ首位。一方、トヨタは約4%にとどまり、拡大に手こずっている。

マッコーリー証券アナリスト、ジャネット・ルイス氏は「インドはトヨタの新興国市場開拓における大きな汚点」としつつ、スズキからのOEM供給により、トヨタは「販売網強化やシェア拡大」が見込めるとみている。

みずほ証券の森脇崇シニアアナリストは、トヨタとスズキ両社にメリットがあるが、業績への影響度はスズキのほうが大きくなる可能性があると同日付リポートで指摘。スズキはインド事業について販売網の迅速な拡張と生産能力の拡大を挙げることが多く、OEMによりさらに「成長を加速させることも可能」との見方を示した。

(白木真紀 取材協力:田実直美)

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