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ドル105円後半、クロス円の下落がドル/円の足を引っ張る
3月16日、午後3時のドル/円はニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。前日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が低インフレが金融刺激策を終了する妨げになっているとの認識を示したことでユーロが売られたが、ユーロ安はこの日も続き、ユーロ/円の下落がドル/円の連れ安を招く展開となった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円はニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。前日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が低インフレが金融刺激策を終了する妨げになっているとの認識を示したことでユーロが売られたが、ユーロ安はこの日も続き、ユーロ/円の下落がドル/円の連れ安を招く展開となった。
朝方の取引で106.30円台を推移していたドルは、仲値公示にかけて105円台に下落、その後は105円台後半で一進一退となった。ユーロ/円は朝方の高値130.88円から130.30円まで下落し「クロス円の下落でドル/円の足がひっぱられた」(FX会社)という。
マクマスター大統領補佐官の解任報道などがリスク回避的な円高につながったとの指摘もきかれた。
国内投資家関連では、ドルの下値の買い需要が関心を集めている。市場筋によると、2月まで高水準の買いを入れていた個人投資家は、3月以降も以前ほどの勢いはないものの下落局面で買いを継続。期末を控えた生保など大手の国内機関投資家も、小口ながら為替ヘッジ解消のためのドル買いなどを入れているもようだ。
海外投資家関連では、前日に公表された1月の対米証券投資統計が話題に上っていた。「公的投資家が米国債の保有を削減しており、彼らは米国債購入に際して為替ヘッジをしていないと考えられるため、米国債の売りがドル売りに結びついた可能性が高い」とFXプライムbyGMO、常務取締役・上田眞理人氏は言う。
米財務省が公表した対米証券投資統計によると、1月の海外投資家の米財務省証券保有額は6兆2600億ドルで、前月の6兆2800億ドルから約245億ドル減少した。
引き続き中国が最大の米国債保有国だったものの、1兆1680億ドルに減少し6カ月ぶり低水準となった。 2位の日本は前月までは5カ月連続で保有を減らしていたが、1月は1兆0650億ドルと前月の1兆0610億ドルからやや増加した。
ドル/円
午後3時現在 105.87/90 1.2308/12 130.34/38
午前9時現在 106.30/32 1.2304/08 130.81/85
NY午後5時 106.33/36 1.2304/05 130.83/87
(為替マーケットチーム)