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英中銀、賃金上昇でEU離脱影響相殺なら一段の利上げ必要=ブリハ委員

2月12日、英中銀金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は、英国のEU離脱による向かい風が世界的な景気回復と賃金の継続的な伸びで相殺され続ければ、英中銀は一段の利上げを実施する必要があると述べた。写真は2017年10月、ロンドンの英中銀前で撮影(2018年 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は12日、英国の欧州連合(EU)離脱による向かい風が世界的な景気回復と賃金の継続的な伸びで相殺され続ければ、英中銀は一段の利上げを実施する必要があるとの考えを示した。
英中銀は8日の金融政策委員会で政策金利と国債買い入れ枠を現行水準に据え置くことを決定したが、世界経済の回復を背景に国内の経済成長見通しを引き上げた上で、当初の見立てよりも早期かつ一段の利上げがおそらく必要になるとの認識を表明。これを受け、金融市場では英中銀が向こう3カ月に利上げする確率が70%であることが織り込まれた。ただ12日現在では同確率はやや低下している。
ブリハ委員は昨年11月に英中銀が約10年ぶりに利上げに踏み切ったことに言及し、同利上げは1回限りの措置ではなく、追加利上げが実施される可能性があるとの考えを表明。
消費者の借り入れの急速な伸びや賃金の伸びの加速に加え、世界経済が堅調となっていることは利上げの論拠となるとし、「こうしたトレンドのすべてが継続すれば、一段の利上げが適切となる公算が大きい。昨年11月の利上げは1回限りのものではなく、その後に長い休止に入る」と述べた。
ただ英国の金利の正しい均衡水準について、中期的に不確実性が高いとし、2019年3月のEU離脱による経済的な影響に大きく左右されるとの見方を示した。
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