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前場の日経平均は小幅に3日続伸、朝高後は戻り売り 一時下げ転換
12月11日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比10円12銭高の2万2821円20銭となり、小幅に3日続伸した。写真は東京証券取引所で2015年12月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 11日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比10円12銭高の2万2821円20銭となり、小幅に3日続伸した。前週末の米国株の上昇を支援材料として買いが先行したものの、直近の日本株の上昇が急ピッチだったことを背景に、戻り売りに押され、一時下げに転じた。不正入札の疑いが報じられた大林組<1802.T>は一時8%超安。業種別では建設業が下落率トップとなった。
TOPIXは0.11%安で午前の取引を終了した。石油・石炭がセクター別上昇率でトップ。銀行がこれに続き、金融セクターは堅調だった。東証1部の前場の売買代金は1兆1302億円だった。
寄り付き直後に日経平均は2万2900円台を回復したが、3営業日前に付けた安値から一時約780円の上昇となったことを受け、徐々に利益確定売りが出た。構成銘柄では東京エレクトロン<8035.T>が1%を超す下げとなるなど、半導体・ハイテク関連の一角が弱含み、指数の押し下げ要因となった。
松井証券のシニアマーケットアナリスト、窪田朋一郎氏は「先週にピークを付けたとみられていたハイテク関連の売り圧力がまだ残っている」と指摘。一方で「ハイテク関連には上昇する銘柄もあり、全て売られている訳でもない。いったんは底入れの動きをみせるだろう」とみる。
東証1部の騰落数は、値上がり943銘柄に対し、値下がりが994銘柄、変わらずが109銘柄だった。