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イエレン米FRB議長、パウエル氏就任受け理事からも退任へ
11月20日、イエレンFRB議長(写真)は、パウエル理事のFRB議長就任をもって、FRBを退任する。写真は2017年7月、ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Aaron P. Bernstein)
[ワシントン 20日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長(71)は20日、トランプ大統領に書簡を送り、パウエル理事の次期議長就任に合わせ、FRB理事からも退任する意向を表明した。
FRBが公表した書簡の中で、イエレン議長はパウエル氏への「円滑な移行を確実にするために尽力する」と言明した。
イエレン議長は「米経済が危機以降著しく回復したことを喜ばしいと感じている」と語った。さらに、米経済は大半の指標に基づき、「FRBの最大雇用と物価安定の目標が達成しつつある状況にある」と強調した。
イエレン議長の議長任期は来年2月までだが、理事としては2024年までとどまることができる。だが、退任する議長は理事も辞任することが過去の慣習となっている。
イエレン議長は2014年、初の女性議長として就任した。2007─09年の金融危機や景気後退後、米金融政策の舵取りを担い、米経済を回復に導いてきた。
上院銀行委員会は来週、パウエル理事のFRB次期議長への指名承認公聴会を開催する。承認を経て、来年2月に就任する見通し。
*内容を追加して再送します。