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NY市場サマリー(22日)

2017年03月23日(木)07時05分

[22日 ロイター] - <為替> 米国はトランプ政権下で経済が成長するとの期待が後退して円に逃避的な買いが入り、ドル/円が一時110.75円と4カ月ぶりの安値をつけた。

ドル指数<.DXY>は一時99.547と7週間ぶりの安値をつけた後、終盤は0.12%安の99.698。

米医療保険制度改革(オバマケア)代替案の採決を23日に控えて、円には逃避的な買いが入った。

ロンドンでは国会議事堂付近で車が歩道に突っ込む襲撃事件が発生。犯人が警官1人に切りつけるなどして、犯人を含む4人が死亡、少なくとも20人が負傷した。

襲撃事件が報じられるとポンド/ドルは一時1.2424ドルまで売り込まれたが、その後持ち直した。

<債券> 早期の財政刺激策期待が後退する中、国債価格が上昇した。

医療保険制度改革(オバマケア)代替案を巡って、トランプ大統領や共和党の議会指導者らは下院での支持獲得に向け調整を進めたが、法案通過は難しくなっているもようだ。

ヘルスケアなどの国内改革に向けた取り組みが遅れれば、新たな財政刺激策が後退する公算が大きいとみられている。

BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の米金利戦略部門責任者、イアン・リンゲン氏は、改革の迅速な進展に市場関係者らが自信を失いつつあると指摘した。

終盤の取引で、10年債価格が11/32高。利回りは2.40%と前日の2.43%から低下した。一時、2月28日以来の低水準となる2.37%を記録した。

<株式> S&P総合500種とナスダック総合指数が小幅反発。前日の大幅な値下がりを受け、押し目買いが入った。 投資家の関心は、医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案の修正案を巡る議会下院採決の行方に集まっている。

この日は全般的に売りが先行したが、その後持ち直した。アップルが1.1%上昇して相場をけん引した。アラン・B・ランス&アソシエーツのアラン・ランス社長は「手元資金が潤沢な投資家が、前日の下落と今日の朝方の軟調な局面を買い場として利用した」と指摘した。

S&Pの11セクターのうち7セクターが値上がりした。ハイテク<.SPLRCT>が0.8%高と最も堅調で、金融<.SPSY>は0.2%安と続落した。

個別銘柄では写真・動画共有アプリ運営のスナップが7.1%高。上場以降で2人目のアナリストによる「買い」判断を獲得した。

<金先物> 世界的な株安などを背景に投資家のリスク回避姿勢が強まったことから買われ、5日続伸した。中心限月4月物の清算値は、前日比3.20ドル高の1オンス=1249.70ドルとなった。

トランプ米政権の政策運営に対する懐疑的な見方が広がる中、世界的に株安となった。このため、安全資産としての金に買いが入り、相場を支えた。ただ、1250ドル付近では高値警戒感も根強く、相場の上値は重かった。

<米原油先物> 米国内の原油在庫が再び大幅増加に転じたことを嫌気した売りに一時1バレル=47 ドル割れ目前に迫ったものの、あと下げ幅を大きく縮小した。この日から中心限月に繰り 上がった米国産標準油種WTI5月物の清算値は、前日比0.20ドル(0.42%)安 の48.04ドル。6月物は0.24ドル安の48.58ドルだった。

ロイター
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