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ドルは105円台を維持、日米金融政策の方向性の違いを意識
10月28日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ややドル安/円高の105.11/13円。写真はワシントンで2014年11月撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)
[東京 28日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ややドル安/円高の105.11/13円。約3カ月ぶりの高値圏ということで、利益確定や実需筋の売りが出やすかったが、引き続き日米金融政策の方向性の違いが意識され、105円台は維持された。
ドルは朝方から105.20円台を中心とするレンジで取引された後、仲値公示を挟んで105.10円まで小幅に弱含んだ。きょうは実質的な五・十日で、輸出企業のドル売りが優勢となったという。
人民元の対ドル基準値は元安方向で設定されたが、「ドルが上昇した時の元安方向への基準値設定は市場にかなり馴染んできている」(FX会社)とされ、相場の動きは限られた。
基本的にドル買い地合いの中、105.27円まで持ち直したが、正午にかけて105.06円まで下落する場面があった。海外時間に発表される米国の7─9月期国内総生産(GDP)が市場予想を大きく下回れば「105円を割りこんでドル買い機運も盛り下がる」(国内金融機関)といい、注意が必要だという。
前日はドルが105.35円まで上昇し、7月29日以来の高値をつけた。このところドル/円と相関性を強めている米10年国債利回り