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独VW排ガス不正、訴訟ファイナンス会社が2月にも提訴の方針

2015年11月06日(金)08時58分

 11月5日、訴訟費用を提供するファイナンス会社「ベンサム・ヨーロッパ」は、フォルクスワーゲンの主要株主と協議し、ドイツの証券法違反の疑いで同社に対する損害賠償請求を2月にも行う方針を明らかにした。スペインのカマスで撮影(2015年 ロイター/Marcelo del Pozo)

[ロンドン 5日 ロイター] - 訴訟費用を提供するファイナンス会社「ベンサム・ヨーロッパ」は5日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の主要株主と協議し、ドイツの証券法違反の疑いで同社に対する損害賠償請求を2月にも提訴する方針を明らかにした。

ベンサム・ヨーロッパは、オーストラリアの訴訟ファイナンス会社IMFベンサムと、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントの共同事業体(JV)。VW社が、株価に影響を及ぼす重要情報を適時開示しなかったとして、ドイツでの訴訟を主導し、資金提供することを計画している。

VW社の広報担当は、この件に関して、コメントを拒否した。

VW社が排ガス不正を認めて以降、同社の株価は過去約6週間で3割以上も急落した。

同社は、ほかにも複数の株主から訴えられている。米国では、同社の米国預託証券(ADR)保有者による集団訴訟がバージニア州で提訴されたほか、オランダでも投資家団体が提訴を計画。ドイツでも、個人投資家らによる集団訴訟が提訴された。

ベンサム社は、訴訟費用を最大1000万ユーロ、解決までに2年以上を要すると予測。2009年1月1日から15年9月18日までに独国内でVW社の普通株や優先株を買った投資家に訴訟への参加を呼び掛けている。

ロイター
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