ニュース速報

ビジネス

市場は12月利上げ織り込み、FRB狙い通り=アトランタ連銀総裁

2015年11月06日(金)07時20分

11月5日、米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は10月のFOMC声明について、12月の利上げがあり得ると市場に意識させることを意図したとし、その点においてFRBは成功したとの認識を示した。写真は2012年5月、米カリフォルニア州でパネル討論に出席する同総裁(2015年 ロイター/Danny Moloshok)

[5日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明について、12月の利上げがあり得ると市場に意識させることを意図したとし、その点において米連邦準備理事会(FRB)は成功したとの認識を示した。講演原稿で述べた。

10月会合では「12月の利上げはあり得るが、確実ではない」との見方へと市場を誘導することを目指していたとし、「達成したと満足している」とした。

ただ最終的には今後数週間の経済動向に加え、9月の利上げ見送りの要因となった8月の国際金融市場の混乱のような、新たなリスクが発生するかどうかに左右されると指摘した。

一方で、米経済はおそらく潜在成長率を上回る局面にあるほか、雇用市場も改善が続いており、基調のインフレトレンドは目標へと急ピッチで上昇していないとしても少なくとも目標から遠ざかっていないとして、「利上げの根拠はますます強まる」と語った。利上げ開始後は緩やかな引き締めペースが適切とも述べた。

労働市場の緩みについては、景気回復に伴い、完全でないが「著しく」解消されたとの認識を示した。

講演後の質疑応答では、米インフレ率がFRBの目標である2%に向けて上昇すると確信していると言明。そのうえで「私は(目標の達成を)信じて行動する用意があるが、全員がそうとは限らない」と語った。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

メルセデスが米にEV納入一時停止、新モデルを値下げ

ビジネス

英アーム、内製半導体開発へ投資拡大 7─9月利益見

ワールド

銅に8月1日から50%関税、トランプ氏署名 対象限

ビジネス

米マイクロソフト、4─6月売上高が予想上回る アジ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 4
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 5
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 9
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中