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ドル反発、FOMC前に買い戻し=NY市場

2015年07月29日(水)07時03分

 7月28日、ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや円に対して反発した。利益確定のドル買い戻しの動きが広がった。2014年11月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 28日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや円に対して反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が29日発表する声明がタカ派的内容になる可能性もある中、利益確定のドル買い戻しの動きが広がった。

終盤の取引でドル/円は0.31%高の123.62円。ユーロ/ドルは0.41%安の1.1043ドルとなっている。またドルの主要6通貨に対するドル指数は、0.25%高の96.745。

トレーダーによると、米連邦準備理事会(FRB)が9月の利上げ見通しを強める可能性があるとの見方からドルが買い戻された。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、ウィン・シン氏は「ドルを売り持ちにしてFOMCを迎えたくはないだろう」と指摘する。

また中国上海株<.SSEC>が27日に8年ぶりとなる8.5%の急落を記録した後、翌28日の下落率が1.7%にとどまったことも、ドルを買い戻す要因となった。

それでも、中国株下落によるFRBの利上げ時期への影響が不透明であるため、ドルの上値が抑えられたと見るアナリストもいた。

バークレイズ(ニューヨーク)で為替調査部門のグローバル責任者を務めるホセ・ウィン氏は「中国株が予想外に下落し、それでFRBが利上げ時期を遅らせる可能性はある」との認識を示した。ただウィン氏は9月利上げの予想を変えていない。

28日発表の7月の米消費者信頼感指数は、昨年9月以来の低水準となってドルが売られる場面もあった。

ドル/円    終値   123.55/57

始値   123.78/79

前営業日終値   123.24/26

ユーロ/ドル  終値   1.1059/61

始値   1.1027/28

前営業日終値   1.1088/90

*内容を追加して再送します。

ロイター
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