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人民元、IMF基準満たすには一段の改革必要=米財務長官

2015年04月01日(水)08時28分

 3月31日、ルー米財務長官は、国際通貨基金(IMF)の通貨バスケットの構成通貨となるための基準を中国の人民元はまだ満たしていないとの米国の見解を明らかにした。写真は100元紙幣。2013年11月撮影(2015年 ロイター/Jason Lee)

[サンフランシスコ 31日 ロイター] - ルー米財務長官は31日、国際通貨基金(IMF)の通貨バスケットの構成通貨となるための基準を中国の人民元はまだ満たしていないとの米国の見解を明らかにした。人民元が通貨バスケットに組み入れられれば国際的な地位が高まり、さらに多くの国の中央銀行が準備通貨として採用するようになる見通し。

現時点でドル、円、ユーロ、ポンドが組み入れられており、IMFはこの構成を今年見直すことになっている。

ルー長官はサンフランシスコで講演し、「(IMFの)基準を人民元が満たすためには一段の自由化や改革が必要で、こうした改革を完了させるようわれわれは働きかける」と述べた。

ルー長官は中国政府要人との会談を終え、北京から帰国したばかり。中国が元安誘導のための為替介入を差し控えているようだと指摘する一方、人民元に上昇圧力がかかった時に政策が転換したかどうかが本当の意味で分かると述べた。

長官は「相場がいくつかの異なる方向性を示しても、中国が引き続き介入を控えるよう期待する」としている。

また長官は、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、高いガバナンス(統治)基準が確保され、既存機関の補完となり得るかぎり歓迎する用意があると述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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