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ドル小幅反落、ECBのQE詳細と米雇用統計発表控えて

2015年03月04日(水)07時23分

 3月3日、ニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対して小幅反落した。2013年1月撮影(2015年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 3日のニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対して小幅反落した。5日の欧州中銀(ECB)による量的緩和策(QE)の詳細発表や6日の米雇用統計発表を控えて、ドルは利益確定の売りに押された。

この日のドルは一時上昇、ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は2003年9月以来の高値となる95.570を付けたが、その後売られ終盤は0.06%安の95.407となっている。

ドル/円は、米金利上昇と相まって約3週間ぶり高値の120.27円に上昇する場面があったが、終盤は0.4%安の119.74円で取引されている。日本の安倍首相の経済アドバイザーを務める本田内閣官房参与が、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙とのインタビューでドル/円がコンフォート・ゾーン(適正水準)の上限にあるとの見解を示したことも下落要因となった。

ユーロ/ドルは一時欧米金利差拡大を受けて下落したが、その後持ち直して終盤はほぼ横ばいの1.1181ドルの取引となっている。

イベント待ちの市場について、BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のマネジング・ディレクターのボリス・シュロスバーグ氏は「天候悪化によって、先月のISM景気指数や雇用指標にどんな影響があったのかを判断するのは極めて難しい」とし、「市場に方向感はほとんどなく、トレーダーや投資家は取引を手控えている状態だ」との考えを示した。4日には米2月ISM非製造業景気指数が発表される。

オアンダ(トロント)の主席通貨ストラテジストのディーン・ポップルウェル氏も「市場は次の材料を待っている。それは5日のECBかもしれないし6日の米雇用統計かもしれない」と述べた。

 ドル/円    終値   119.74/76

始値   119.74/75

前営業日終値   120.12/14  

ユーロ/ドル  終値   1.1175/77

始値   1.1174/75

前営業日終値   1.1183/84

ロイター
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