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現代自が18億ドル投じ商用車部門てこ入れ、米欧市場に参入へ

2月16日、韓国の現代自動車は、米欧の商用車市場に参入する計画を明らかにした。写真はロゴ、2014年11月撮影(2015年 ロイター/Rick Wilking)
[ソウル 16日 ロイター] - 韓国の現代自動車<005380.KS>は16日、2020年までに18億ドルを投じて商用車部門をてこ入れする方針を明らかにした。世界的に大きく拡大している市場で追い上げを図る。米商用車市場にも参入する。
現代自動車が発表した声明によると、全州市にある商用車工場の年間生産能力を、2020年までに現在の6万5000台から54%引き上げ10万台とする。投資額は4000億ウォン(3億6313万ドル)。
商用車の研究開発に1兆6000億ウォンを投資する計画も明らかにした。
また「北米と欧州で上級車種を投入する」としたが、発売時期などの詳細は示さなかった。
現代自動車は昨年、乗用車を含む米自動車市場でシェアを落とした。ガソリン価格の下落で売れ行きが好調な大型のピックアップトラックやSUV(スポーツ型多目的車)の品揃えが十分でなかったことなどが響いた。
同社にとって米国は中国に次ぐ第2位の海外市場だが、商用車市場に食い込むにはかなりの時間を要するとの見方が出ている。
韓国投資証券のアナリスト、Suh Sung-moon氏は「現代自動車と(傘下の)起亜自動車が年間生産能力を現在の800万台程度から1000万台に引き上げるには、弱点の商用車部門を強化する必要がある」と指摘した。
*内容を追加します。