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シドニー外為・債券市場=NZドルが3年半ぶり安値から反発、中銀総裁の発言受け

2019年08月23日(金)11時19分

[シドニー 23日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、ニュージーランドドル(NZドル)が対米ドルで3年半ぶりの安値から反発している。同国の中銀総裁が、今月の予想外の大幅利下げ後に現在の金利水準に「満足している」と述べたことが背景。

これを受け、次回9月下旬の会合での追加利下げ観測が後退。NZドルは0.6392米ドルまで0.5%上昇した。

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は23日、米ワイオミング州でブルームバーグTVに対し、1%への利下げ実施により、景気減速に先手を打つことができ、後により大幅な措置が必要になる可能性が低下したと指摘、「(政策の)現在の位置に満足している」と述べた。

市場が織り込む9月25日の会合での利下げの確率は現在20%。ただ、来年2月までに0.75%への利下げが実施される確率は完全に織り込まれている。

NZドルはオーバーナイトで、2016年初め以来の安値に下落していた。米連邦準備理事会(FRB)当局者2人のタカ派的な発言を受け、米ドルが上昇した。

パウエルFRB議長は23日、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれている年次経済シンポジウムで講演する予定で、ハト派と受け止められなければ米ドルはさらに上昇する見通し。

豪ドルの対米ドル相場もオーバーナイトで下落していたが、NZドルの上昇にやや支援され、直近は0.6760米ドルとチャート上の主要支持線(0.6735米ドル)をやや上回っている。

両通貨とも、人民元が11年ぶりの安値を更新したことに圧迫されていた。

NABの為替戦略責任者、レイ・アトリル氏は「われわれが最近下方修正した豪ドルとNZドルの見通しは、人民元がさらに下落するという見方に基づくものだ。現時点でこの見通しを疑問視する強い理由はない」と述べた。

豪債先物は軟調。3年物は3ティック安の99.300、10年物は5ティック安の99.0350。

ロイター
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