ニュース速報

米株まちまち、ヘルスケア株の下げがハイテク株上昇を相殺

2019年06月27日(木)06時36分

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ヘルスケア株が売られ、ハイテク株の上げを打ち消した。また、米中貿易協議の見通しを巡るさまざまな発言も材料視された。

テクノロジー株の上昇でナスダック総合は反発、ダウ平均は続落した。

この日の相場は方向感の定まらない展開となった。市場では、20カ国・地域(G20)首脳会談(サミット)に合わせて週末に日本で開催される米中首脳会議で貿易摩擦が解消に向かうかどうかが注目されている。

ムニューシン米財務長官はCNBCに、米中通商交渉が「90%程度」完了していたとの見解を示した。当初は「完了している」と報じられ、市場で好感されたが、その後「完了していた」と伝えられた。

また、トランプ米大統領は、予定される中国の習近平国家主席との会談で通商合意を得ることは「可能」と言明。同時に、物別れに終われば、中国製品に追加関税を発動する考えを示した。

スレートストーン・ウェルスの首席投資ストラテジストのロバート・パブリック氏は、終盤にかけて「(貿易を巡る)楽観論が後退した」と指摘。先週は米連邦準備理事会(FRB)の7月利下げや米中貿易協議再開に向けた首脳会談といった明確な材料が存在したが、この日は米政権の言動で市場が混乱したとの見方を示した。

原油高でエネルギー株<.SPNY>が上昇。このほか、情報技術株<.SPLRCT>もS&P500の主要11セクターの中で上げが大きかった。

半導体株も高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)<.SOX>は3.2%高。マイクロン・テクノロジーは前日発表した決算を好感し、13.3%上昇した。

アップルは2.2%高。前日に自動運転シャトルのスタートアップ「Drive.ai」を買収したことなどを受けた。

一方、食品大手ゼネラル・ミルズは4.5%安。第4・四半期の純売上高がアナリスト予想を下回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでは1.03対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は66億9000万株。直近20営業日の平均は69億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26536.82 -11.40 -0.04 26599.42 26660.04 26536.33 <.DJI>

前営業日終値 26548.22

ナスダック総合 7909.97 +25.25 +0.32 7933.93 7974.28 7903.07 <.IXIC>

前営業日終値 7884.72

S&P総合500種 2913.78 -3.60 -0.12 2926.07 2932.59 2912.99 <.SPX>

前営業日終値 2917.38

ダウ輸送株20種 10176.79 +66.88 +0.66 <.DJT>

ダウ公共株15種 804.66 -16.74 -2.04 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1435.83 +44.71 +3.21 <.SOX>

VIX指数 16.21 -0.07 -0.43 <.VIX>

S&P一般消費財 937.70 +3.85 +0.41 <.SPLRCD>

S&P素材 362.76 -0.67 -0.18 <.SPLRCM>

S&P工業 644.80 +1.30 +0.20 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 596.40 -8.37 -1.38 <.SPLRCS>

S&P金融 448.44 -0.73 -0.16 <.SPSY>

S&P不動産 225.59 -4.50 -1.96 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 469.46 +7.10 +1.54 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1061.90 -13.41 -1.25 <.SPXHC>

S&P通信サービス 162.26 -0.84 -0.52 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1366.80 +14.78 +1.09 <.SPLRCT>

S&P公益事業 301.09 -6.62 -2.15 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.55億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21115 + 65 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21100 + 50 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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