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独ZEW景気期待指数、3月は予想以上に改善 ブレグジット懸念緩和で

2019年03月19日(火)20時07分

[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した3月の独ZEW景気期待指数は予想を大幅に上回る改善となった。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が延期される可能性があるとの期待が支援要因となった。

英議会は今月14日、EU離脱延期を要請する案を賛成多数で可決した。

3月の独ZEW景気期待指数はマイナス3.6で、前月のマイナス13.4から改善。エコノミスト予想はマイナス11.0だった。

現況指数は11.1で、前月の15.0から低下。エコノミスト予想は11.7だった。

ZEWのワムバッハ所長は「英EU離脱延期の可能性とEU離脱協定への新たな期待で金融市場関係者の楽観度が高まったようだ」と指摘。「米中貿易協議の進展も寄与した可能性がある」と述べた。

ただ、ワムバッハ所長は「ZEW指数は、今年前半は比較的弱い成長となることを示す」と述べた。

輸出型企業は世界経済の減速や米国が引き起こした貿易戦争で打撃を受けている。英国が合意なくEUを離脱をすれば、さらなる打撃となる。

ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)は19日、今年の成長率見通しを0.8%へ引き下げ、英国のEU離脱、貿易摩擦、中国経済の予想を上回る減速に関するリスクは引き続き高いと指摘した。

賢人委のクリストフ・シュミット氏は「独経済ブームは終わったが、内需が堅調なため現時点で景気後退は想定していない」と述べた。[nL3N2162G6]

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ロイター
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