ニュース速報

ドル110円半ば、小動きが続く

2019年02月19日(火)15時39分

[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点とほぼ変わらずの110円半ば。米休場明けの取引は手がかり難が続き、主要通貨は全般小動きだった。

110円半ばで一進一退が続いたドルは、午後の取引で110.70円まで小幅に上昇。日銀の黒田東彦総裁が衆院財務金融委員会で、円高進行が日本経済に悪影響を与え、2%の物価安定目標の達成に必要と判断されれば「追加緩和を検討していくことになる」と述べたことが話題となった。

総裁は金融政策運営に関して「為替相場にリンクしたかたちで行っていない」としながら「為替の変動が経済・物価に与える影響はあり得る。それも1つの要素として、経済・市場の動向を見ながら金融政策を運営していくことは不可欠だ」とした。

しかし、発言の買いが一巡すると、ドルは緩やかに110円半ばへ反落。再びもみあいとなった。内容に目新しさはなかったものの、市場では「久々の発言だったので、薄商いの中で耳目を集めたようだ」(証券)との声が出ていた。

前日欧州終盤の外為市場では、ホンダ<7267.T>が2022年に英スウィンドンの自動車工場の閉鎖を計画しているとの英スカイニューズ報道が話題を呼んだ。工場閉鎖で3500人の雇用が失われる可能性があるという。

ポンドは前日から142円後半付近のもみあいが続き、目立った反応はなかったが、前日は欧州連合(EU)離脱問題に関連して、 野党労働党の7人の議員が離党を表明。「議会は機能不全が続きそうだ」(外為アナリスト)と懸念する声が出ている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.61/63 1.1298/02 124.98/02

午前9時現在 110.59/61 1.1310/14 125.07/11

前日午後5時 110.54/56 1.1306/08 124.98/02

(為替マーケットチーム)

ロイター
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