コラム

北朝鮮で始まった米国人記者裁判

2009年06月05日(金)01時22分

 北朝鮮で拘束されているアメリカ人ジャーナリスト、ユナ・リーとローラ・リンに対する裁判が4日、始まった。

 2人はアル・ゴア元副大統領が設立したケーブルテレビ局「カレントTV」に所属する記者で、今年3月、中朝国境で脱北者を取材中に拘束された。北朝鮮側は「敵対行為」とスパイの容疑で2人を起訴しており、有罪判決が下れば悪名高い強制収容所で5年から10年の刑に服さねばならない。

 2人を拘束することで、北朝鮮はアメリカとその同盟国に対してある程度優位に立てる。過去数週間の間、北朝鮮が核実験とミサイル実験で周辺国を威嚇した結果、周辺国間の緊張は高まり、韓国側は軍事境界線の警備を強化。海上でも海軍の艦船が警戒を強めている。

■「暴走」を止める最後の手段

 私は拘束された2人が、北朝鮮の無謀で無益な軍事上の「瀬戸際外交」の駒にされている状況を非常に心配している。ミサイル実験を中止して6カ国協議に復帰すべきだ、と北朝鮮に求めるのは簡単なことだ。

 しかしそれが現実的でない以上、中国に立ち上がってもらわなければならない。北朝鮮と最もいい関係を保ち、利害関係が多く、そして今回の緊張状態を和らげることができる可能性が一番高いのは中国だからだ。

――アニー・ラウリー


Reprinted with permission from FP Passport, 05/06/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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国際政治学者サミュエル・ハンチントンらによって1970年に創刊された『フォーリン・ポリシー』は、国際政治、経済、思想を扱うアメリカの外交専門誌。発行元は、ワシントン・ポスト・ニューズウィーク・インタラクティブ傘下のスレート・グループ。『PASSPORT:外交エディター24時』は、ワシントンの編集部が手がける同誌オンライン版のオリジナル・ブログ。

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