コラム

世界市場3.8兆円、日本アニメは転換点へ――成長を支えたM&Aの功罪

2026年02月13日(金)19時14分

しかし良いことばかりでなく、亀裂も見え始めた。アニメ業界で大企業グループと中小企業の二極分化が強まったことだ。

ビジネスが大型化するなかで大企業が主導して大ヒットを狙う。結果、新作企画は有名漫画原作や続編、過去の人気作品のリブートばかりと保守化し、似たような大型プロジェクトばかりがあふれる。これは、いま米エンタメ業界が陥っているジレンマだ。


もともと日本アニメの人気は、効率化で多様性が薄れたハリウッドエンタメへのアンチテーゼでもあったはずだ。

企業の巨大化、効率化で創造性がそがれれば、成長をかえって失うかもしれない。創造性を維持しながらグローバルで戦える体制はどこにあるのか、いま日本アニメは成功の後の難しい転換点に立っている。

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プロフィール

数土直志

Tadashi Sudo
ジャーナリスト。メキシコ生まれ。証券会社勤務を経て、2004年にアニメ情報サイトを設立。12年にサイトを売却し、その後はエンターテインメント分野で執筆活動中。

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