「期限は24時間です」PayPalユーザー狙いの「新たな詐欺」が増加中...怪しいメールを見分ける「2つのポイント」とは?
PayPal Users Targeted by New Scam
まず、リンクの有効期限が「24時間」と強調されている点から、詐欺の可能性が高いといえる。緊急性を演出することで、冷静な判断力を奪うのが典型的な手口だ。
また、「900ドル超の請求」という金額設定も、ユーザーの警戒心を煽り、無断で資金が使われることへの恐怖心を引き出す狙いがある。
また、このメールが本物のペイパルからの通知と異なる点のひとつは、ユーザーの名前が記載されていないことだ。大量の被害者に一斉送信するため、内容は汎用的なテンプレートになっている。
ユーザーがメール内のリンクをクリックすると、アカウントに「副ユーザー」を追加する画面へ誘導される。この操作によって、詐欺師がアカウントの資金を自由に使えるようになってしまう。
テネシー大学マーティン校で金融リテラシーを教えるアレックス・ビーン氏は本誌に対し、次のように警鐘を鳴らしている。
「こうしたメールは一見本物に見えるかもしれないが、細部に注意を払うことが大事だ。多くの場合、重要な違和感は『細部』に現れる。本物のペイパルからのメールは、通常ユーザーの名前を記載している。『Dear User』のような汎用的なあいさつは危険信号。また、個人事業をしていたり、通常とは異なる金額の取引を頻繁にしている人でなければ、短期間で対応を迫るような大金の請求が届いた時点で、詐欺を疑うべきだ」





