最新記事
メディア

【ガザ】メディアが作った衝撃「飢餓」写真

How a viral image is fueling the fight over reports of starvation in Gaza

2025年7月29日(火)18時44分
トム・オコナー

主張の根拠として2025年5月にガザで発行されたとされる医療報告書を挙げながら、「メディアは飢餓に関する嘘を押し通すために脳性まひの子どもの写真を悪用した」と、コリアーは翌28日にXで述べ、マトゥークの写真を掲載した主要メディアを批判。「イスラエルを悪者に仕立て上げるキャンペーンのためなら、真実などどうでも良かったのだろう。利用できる、あるいは悪用できる写真を見つけて飛びついたのだ」

「そうすることで、お前たちは真実の物語を無視した。ムハンマドは持病があるのだ」とコリア―はさらにつけ加え、こう主張した。「彼には特別な粉ミルクや薬が必要なのだ」

親イスラエルのメディア監視団体「オネスト・リポーティング」も、コリア―のこの主張を支持。主要メディアがマトゥークの既往症について報じなかったと非難した。

「この誤ったストーリーを広めた全ての報道機関は、報道内容を更新して真実を反映するべきだ。ムハンマドは疾患を抱えている」と同団体は27日に投稿した。「彼を苦しめているのは飢餓だけではない。あの写真は誤解を招く、不完全な形で紹介されている」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ルノー、上期は112億ユーロの赤字 日産株で損失計

ビジネス

米財務省、8─10月国債発行据え置き 買い入れ消却

ワールド

トランプ氏、ロシアとの関係巡りインドを重ねて批判 

ビジネス

スタンチャート、上期は26%増益 自社株買い13億
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 3
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 9
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 10
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中