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「知りすぎた男」イーロン・マスク、外国勢力との付き合いは監視されていた

Elon Musk's Foreign Visitors Were Tracked by US: Report

2025年6月11日(水)19時46分
ジーザス・メサ、ゲイブ・ウィスナント
訪中し、政府高官と相次ぎ会談したイーロン・マスク

訪中し、政府高官と相次ぎ会談したイーロン・マスク(2023年5月、北京)REUTERS/Tingshu Wang

<トランプの当選前から、機密情報へのアクセス権を持ち外国の個人・団体との接触が多いマスクは安全保障上のリスクとも見做されていた>

米当局は、イーロン・マスクが所有する施設を訪れる外国人を監視していた。テック業界の富豪に対する影響工作の可能性を懸念したと、6月10日付のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として報じた。

この調査は2022年と2023年に実施され、国土安全保障省と司法省が関与していたという。監視対象となったのは、マスクの米国内の施設を訪れた東ヨーロッパやその他の特定されていない地域の人物だった。

マスクは世界一の富豪であるばかりでなく、スペースXなどでアメリカ政府と機密性の高い安全保障契約を結ぶ企業のCEOでもある。つい最近まではドナルド・トランプ大統領の側近でもあった。

マスクはトランプの2期目に特別政府職員に任命され、連邦予算の削減に取り組む役割を担っていた。先週、両者の対立が表面化してこの関係は破綻した。

WSJとロイターの報道によれば、連邦当局は東ヨーロッパやその他の地域の人物がマスクに影響力を及ぼそうとしていたかどうかを調査した。FBIもこの調査について報告を受けたが、結果として起訴などの措置は取られなかった。

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