「言論の自由を侵害、恣意的かつ気まぐれ」...ハーバード大が資金凍結解除を地裁に求める

6月2日、米ハーバード大学はトランプ政権が提供を停止した資金25億ドルの凍結解除を求め、審理を省略できる略式判決を連邦地方裁判所に申し立てた。写真は5月、同大学のキャンパス内で撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)
米ハーバード大学は2日、トランプ政権が提供を停止した資金25億ドルの凍結解除を求め、審理を省略できる略式判決を連邦地方裁判所に申し立てた。
ボストンの連邦地裁への提出書類によると、ハーバード大はホワイトハウスの要求を拒否したことを受けて4月14日以降、国家安全保障上の脅威、がん、感染症などに関連する研究資金を凍結するよう求める命令を957件受けたという。
トランプ大統領は、ハーバード大など米国の名門大学が反ユダヤ主義の拠点になっているなどとし、大学に変革を迫っていると主張している。
トランプ政権はコメント要請に応じていない。
地裁はハーバード大の略式裁判の申し立てについて7月21日に弁論を行うことを決定した。
ハーバード大は4月、資金凍結が同大学の言論の自由の権利を侵害し、恣意的かつ気まぐれだと主張してトランプ政権を提訴した。


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