2032年「都市壊滅級」小惑星衝突の確率、過去最高の3.1％に...危険な地域は？

影響を受ける可能性のある地域は？

2024 YR4の「リスク回廊」（地球上で影響を受ける可能性のある地域）は、東太平洋、大西洋、アラビア海、アフリカ、南アジア、南アメリカの一部を含んでいる。

この地域には、コロンビアのボゴタ、インドのムンバイやチェンナイ、ナイジェリアのラゴスなど、世界の主要都市が含まれている。

NASAは2024 YR4を「トリノスケール」3に分類している。このスケールは、地球近傍天体（NEO）の脅威レベルを0から10の範囲で評価するもので、0は「無害」、10は「確実に衝突し壊滅的な被害をもたらす」ことを意味する。

NASAによると、トリノスケール3の評価は珍しい。これは、直径20メートル（約65フィート）以上の小惑星で、衝突確率が1%以上の場合にのみ適用されるためだ。NASAは、「小さな天体は衝突確率が100%に達することもあるが、そのサイズのためトリノスケールでは常に0と評価される」と説明している。