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日本社会

コロナ禍で大きく変わった「お金の使い方」

2023年3月29日(水)11時10分
舞田敏彦(教育社会学者)

洋服といっても色々あるが、減り幅が大きいのはスーツ関連だ。背広、ワイシャツ、ネクタイへの年間支出額はどう変わったか。<図2>は、上記のグラフと同じく2000年の値を100とした指数の推移だ。

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すごい減りっぷりだ。ネクタイに至っては、この20年余りで8割も減っている。クールビズの広がりで、夏場にネクタイをすることが少なくなっていることもあるだろう。

収入の減少で、以前は老舗で高級品を買っていたが、最近は安いもので済ませるようになっていること、また働き方の変化も考えられる。今はオフィスもカジュアル化が進んでいるし、雇用労働自体も減ってきている。

現代では、人々は貨幣を介して暮らしに必要な財やサービスを得る。お金の使い方を見れば、社会の変化が分かるものだ。

<資料:総務省『家計調査』

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