劣化ウラン弾が人体や環境に及ぼす影響については、見解が割れている。IAEA(国際原子力機関)は、劣化ウランは「天然ウランに比べて放射能量が大幅に少ない」と説明。天然ウランおよび劣化ウランが放出する放射線にさらされれば、がんになるリスクがあるとした。ただし「数十年にわたる研究では、がんの明らかなリスクを裏づける証拠は示されていない」とも言う。

WHO(世界保健機関)などが行ったその他の研究では、劣化ウラン弾の物理的・化学的性質や劣化ウラン弾にさらされた度合いによって人体への影響は異なるという結果が示されている。2021年に英国医師会の機関誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」で発表された研究は、湾岸戦争とイラク戦争の際に劣化ウラン弾にさらされたイラク市民について、「劣化ウランへの暴露と体調悪化に潜在的な関連」がみられたと結論づけた。

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