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新型コロナ以降、韓国が日本から輸入を増やしていた意外なものとは

2022年2月21日(月)16時45分
佐々木和義

需要の急増で、日本からの輸入に頼らざるをえない

プラスチックは、分別排出と選別を経て、リサイクルされるが、韓国のプラスチック製品は複合材料や混入物が多い。化粧品などの容器は複数の材料で作られている上、強力な接着剤が使われており、洗浄せずに排出されるごみも多い。国内で排出された廃プラスチックのリサイクル率は19年時点で全排出量の41%にとどまっている。一方、日本の廃プラスチックは分別や洗浄がきちんとされており、接着剤もほとんど使われていないなどリサイクル効率が高い。需要の急増に応えるには、日本からの輸入に頼らざるをえないのだ。

古紙の輸入も増えている。韓国は年間20万トンから30万トンの古紙を日本から輸入してきたが、2021年には39万トンを日本から輸入した。新型コロナの影響で対面販売が縮小し、宅配が増えた。宅配便は段ボール箱など梱包材が必要だ。日本の古紙は韓国の輸入総量の20%程度だったが、2021年は32%に増加した。輸送費の高騰で、距離が近い日本からの輸入が増えたのだろう。

2019年、不法投棄が問題となった。同年3月、米国CNNが慶尚北道義城郡のごみの山を報道した。地元自治体は環境部の支援を受けて同年7月から280億ウォン(約26億円)を投入し、21年2月まで1年8か月かけてごみの山を撤去した。プラスチックや発泡スチロール、ビニール、屑鉄など20万トンを超えていたという。
ある韓国人は、コロナが収束したら日本から輸入したごみで、ふたたび山ができるだろうと皮肉っている。

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