経済学の常識を捨てよ...利己的な活動こそ経済発展させるとの考えは間違いだ

新しい世界に向けてどのような変革を行うべきかは、非常に重要なテーマだ。少なくとも、世界各国の政府は、子供たちの創造性を育む教育に力を入れ（定型的業務は次第に機械に取って代わられると予想されるからだ）、環境にダメージを及ぼす消費の在り方を変え、不平等を和らげるために思い切った富の再分配を行うべきだろう。

忘れてはならないのは、気候変動やグローバルな不平等について論じる際に、他者への気遣いを欠いてはならないという点だ。自分のことばかりではなく、私たちの判断によって影響を受ける貧困層や未来の世代のことも考える必要があるのだ。

今後の道のりは容易ではない。来るべき変化に対応しようと思えば経済学者、そして社会全体は極めて手ごわい知的・道徳的課題に向き合わなくてはならない。人類はこれまでの歴史でそれを実践してきた。私たちがそれを再び成し遂げるのに必要な知性と決意を持っていればいいのだが。

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