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パリ発エジプト航空MS804便が消息絶ち、緊急シグナルを送信

消息を絶ったとみられる地域でエジプト空軍が捜索

2016年5月19日(木)22時03分

5月18日、エジプト航空は、乗員・乗客66人を乗せたパリ発カイロ行きの旅客機が19日に消息を絶ったと発表した。写真は同社航空機。カイロ空港で2013年9月撮影(2016年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)

 エジプト航空の乗員・乗客66人を乗せたパリ発カイロ行きのMS804便が19日、消息を絶った。関係当局は、地中海に墜落したとみて捜索を続けている。

 エジプトのイスマイル首相は、テロも含めいかなる可能性も排除するには時期尚早との見解を示した。

 消息を絶ったのはエアバスA320型機。エジプトの航空当局はロイターに対して、ギリシャとエジプトの間の地中海に墜落した可能性が高いとの見方を示した。原因についての手がかりは得られていない。

 エジプト航空によると、同機は、レーダーから消えた約2時間後の午前4時26分に搭載している無線機から緊急信号を発信した。無線機は通常、フライトレコーダーに搭載されており海に墜落した場合などに緊急信号を発する。

 66人の乗客乗員のうち、30人がエジプト国籍、15人がフランス国籍。このほか10カ国の人が搭乗していた。

 エジプト航空によると、不明機はパリを現地時間午後11時09分に出発。カイロには午前3時15分到着予定だった。午前2時30分に、高度3万7000フィート(約1万1280メートル)のエジプト空域でレーダーから消えた。

 不明機は2003年11月にエジプト航空に就航、総飛行時間は4万8000時間。

*情報を追加しました。

[カイロ 19日 ロイター]


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Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

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