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日本より怖いアメリカのインフラ危機

2012年12月10日(月)17時14分
デービッド・ケイ・ジョンストン

決壊の危険のあるダムが全米1800か所以上

 一方、ダムも危険な状況にある。大雨が降ったとき、特に雪が積もっている上に温かい雨が降ったときに、ダムの水があふれ出す恐れがあるという。ASCEによれば、決壊して人口密集地域に被害を及ぼすリスクが高いダムは、全米で1800カ所以上ある。

 アメリカのインフラはおおむね第二次大戦後の20年間、経済が順調に成長していた時期に整備された。今や寿命を迎えるか、とうに耐用年数を過ぎたものが少なくない。それなのに政治家はインフラ補修の予算を削り、企業にカネをばらまいてきた。

 各州政府や自治体が補助金や税控除の形で企業に与える「施し」は少なくとも年間700億ドル。4人家族の所帯が毎年それぞれ900ドルずつ企業に寄付している計算になる。その上、道路のくぼみにタイヤを取られて車が故障したときに、修理代を自前で払わされたのでは納税者としてはたまったものではない。

 もっとも、対策を取らずに今までどおりに生活する道もある。橋が壊れ、ダムが決壊し、ガス漏れが起きても、「自然の猛威には逆らえない」で済ませてもいい。選択するのは私たちだ。

[2012年12月 5日号掲載]

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