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日米関係

駐日大使キャロラインとケネディ家の「遺産」

2013年11月14日(木)13時21分
ジェニファー・リンド(米ダートマス大学准教授)

 今後キャロラインが担うのは、こうして発展し、成熟した日米関係の舵取りだ。共通の価値観を持ち、強固な絆を築くようになった日米両国だが、今日では多くの課題にも直面している。

 日本が参加を表明したTPP(環太平洋経済連携協定)では日本国内で複雑な利害対立が生じ、安全保障面では普天間基地の移設問題も解決されないまま。尖閣諸島をめぐる日中の対立は米政府にとっても悩みの種だ。

 果たしてキャロラインはその重責を担えるのだろうか。彼女の就任は、日本で熱烈に歓迎されそうだ。「大物」の大使起用は日本では常に喜ばれるもの。華やかで人気の高いケネディ家の一員となればなおさらだ。

 現在55歳のキャロラインはハーバード大学とコロンビア大学法科大学院を卒業し、弁護士資格を持つ。政治家としての経験はないが、政治を間近に見ながら育った。教育・文化活動に携わるほか、作家としても活動している。父ケネディが主導した日米の同盟関係は、キャロラインによって引き継がれ、さらに文化や教育、芸術などのより広範な分野にまで広げられるかもしれない。

 彼女が駐日大使として日米関係をどんな方向に導くにしろ、50年前に父や叔父、日米の関係者たちが築き上げた強固な基盤が、キャロラインの強力な助けになるのは間違いない。

[2013年4月16日号掲載]

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