最新記事
AI

「ChatGPT」がプラグイン対応──ウェブ上の最新情報を収集、外部サービスと連携

2023年3月24日(金)11時50分
冨田龍一
ChatGPT

T. Schneider-Shutterstock

<ウェブや外部サービスと連携し、機能を追加できるように>

AI開発企業OpenAIは現地時間3月23日、対話AI「ChatGPT」向けのプラグイン「ChatGPT Plugins」を発表。これにより、ChatGPTをウェブや外部サービスと連携し、機能を追加できるようになる。

ではChatGPT Pluginsでは実際、何が可能になるのか。もっとも注目すべきはOpenAIが提供する純正プラグインの「ウェブブラウザ」だろう。これを使えば、ChatGPTがウェブ検索することで、2021年までの学習データだけでなく、ウェブ上にある最新情報にアクセスした上での回答が可能となる。

ウェブブラウザプラグインはマイクロソフトの検索エンジン「Bing」の検索APIを使用。OpenAIではこのほかにも「コードインタープリター」という純正プラグインも提供する。

またOpenAIでは、ChatGPT向けのプラグイン開発をサードパーティにも開放している。その第一弾として、旅行予約の「Expedia」、食料品配達の「Instacart」、ビジネスチャットの「Slack」、レストラン予約の「OpenTable」といったサービスのプラグインが発表された。

OpenAIの共同創業者であるグレッグ・ブロックマンは、ChatGPTを介してレストランとレシピを検索し、食料品を注文するまでのプロセスをデモンストレーションした動画をツイッターに投稿した。

【動画】「ChatGPT」でレストラン・レシピを検索、食料品の注文まで

ChatGPT PluginsはChatGPT単体では不可能だったことを可能にする、対話AIの発展における大きなマイルストーンだと言えるだろう。

Nvidia所属の著名データサイエンティスト、ジム・ファンは「ChatGPTがiPhoneならば、ChatGPT PluginsはApp Storeだ」と語った。

OpenAIは同日、有料サービス「ChatGPT Plus」のユーザーや開発者向けて、ChatGPT Pluginsのアルファ版のウェイトリストを公開。まずは「ごく少数」のユーザーに絞って提供開始するという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、エヌビディアAI半導体の中国販売認可を

ワールド

習氏、台湾問題で立場明確に トランプ氏と電話会談=

ビジネス

EU、AIの波乗り遅れで将来にリスク ECB総裁が

ワールド

英文化相、テレグラフの早期売却目指す デイリー・メ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中