組み立て式で「エアレス」!? UEFA公式球も製造する日本企業が不思議なサッカーボールを作った理由

写真提供:モルテン(以下全て)
<UEFAヨーロッパリーグ公式試合球も製造する広島のメーカー、モルテン。これまでの「ボール寄贈」の問題も解決し、新たな価値創造を実現したSDGsプロジェクトの裏側に迫る>
世界の競技人口が約2億6000万人とも言われるサッカー。広島県広島市に本拠を構えるモルテンは、UEFAヨーロッパリーグの公式試合球をはじめ、競技用サッカーボールで高いシェアを誇るスポーツ用品メーカーだ。
2021年、モルテンは「MY FOOTBALL KIT」という組み立て式サッカーボールの提供を開始した。今年5月には、それに続く組み立て式のゴールキットも発表している。
「サッカーボールが組み立て式!?」と不思議に思うかもしれないが、この新しいサッカーボールの開発背景には、SDGsが大きく関わっている。「MY FOOTBALL KIT」の起案から責任者としてプロジェクトを推進してきた内田潤氏に話を聞いた。
「きっかけは社内の戦略研修でした」。選抜された社員が月に一度、各回のテーマを学びながら、約2年を通じて事業提案を繰り返していくもの。研修への参加と時を同じくして、UEFAの公式球への採用が決定し、サッカーボール事業で海外シェアを今後どのように伸ばしていけるのかというミッションも、内田氏にはあった。
カンボジアの調査訪問で知った現実
研修やリサーチを進めていく中で、SDGsはもとより、環境問題や国内外のESG投資市場規模の広がりも視野に入ってきた。従来のボール製造やマーケティング活動の延長線だけでは終わらない、社会課題を解決できるモノ作りとは? モルテンに可能な価値創造とは?――そのような視点で事業を捉え直す契機になったという。
モルテンのスポーツ用品事業には「For the real game」というブランドステートメントがある。本物のスポーツを実現するために現場の声を徹底的に知り大切にする、製品や企業活動の信念や姿勢を示した約束だ。
現代サッカーは欧州のサッカー市場を頂点とし、イングランド、ドイツ、スペイン、イタリア、フランスの5大リーグに憧れを抱く世界中のファン、アジアやアフリカの多くの人たちに支えられている。その裾野を知る目的で行ったカンボジアへの調査訪問が「MY FOOTBALL KIT」の構想に近づく大きな機会となったそうだ。
2005年に国内リーグがプロ化されたカンボジアでも、サッカーは大人気だ。「現地の子どもたちにとって最適なボールなどのグッズを考える」を当初の調査テーマにしていた内田氏だが、子どもたちへのインタビューや現地での体験を経て、その問題意識は大きく転換することになった。
ボールの良し悪しよりも前に、大好きなサッカーで将来の夢自体を描けないほどの生活環境や社会状況に起因する子どもたちの自己肯定感や自己効力感の低さに気づかされ、その解決策も考えるようになったのだ。
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