「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下になっていた...「脳が壊れた」説に専門家の見解は?
Can Your Attention Span Really ‘Break’? Experts Weigh In
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<スマートフォンやSNSに囲まれた日常で、集中力が続かないと感じる人は多い。しかし、鍛え直すことは可能だという>
「集中力が壊れる」という考え方が、SNSなどのメディアを通して急速に広がりつつある。集中力はガラスのように繊細で壊れやすいものだと、とらえられているのだ。
しかし、専門家によると、現実はもっと複雑だという。進化し続けるテクノロジーと、増え続ける刺激によって集中力が圧迫されているのは事実だが、突然「壊れる」わけではない。むしろ強化することも可能だという。
このテーマが重要なのは、仕事や学習、人間関係において、どれだけ長く集中力を維持できるかが、テクノロジー主導型の世界では大きな意味を持つからだ。
ネバダ大学リノ校で心理学を研究するマリアン・ベリーヒル教授は次のように語る。
「いま、人間の集中力は明らかに短くなっていますが、人間は回復力があり、変わることが可能です。
(...)現代社会では、テクノロジーとメディアが短くテンポの速いコンテンツを重視しており、私たちもそれに慣れてしまっています。しかし、それは集中力が壊れたという意味ではありません。むしろ、ゆっくりと持続的な注意力を意識的に訓練することで、変えることができるのです」






