米、ロシアへの追加制裁準備 欧州にも圧力強化望む=関係筋
トランプ米政権は、プーチン大統領がウクライナ戦争終結を遅らせ続ける場合、ロシア経済の主要分野を対象とした追加制裁を科す方向で準備を進めていると、米政府高官とこの問題に詳しい別の人物が語った。写真は24日、ロシアによる空爆を受けたウクライナの家屋(2025年 ロイター/Sofiia Gatilova)
Gram Slattery Max Hunder Steve Holland
[ワシントン 25日 ロイター] - トランプ米政権は、プーチン大統領がウクライナ戦争終結を遅らせ続ける場合、ロシア経済の主要分野を対象とした追加制裁を科す方向で準備を進めていると、米政府高官とこの問題に詳しい別の人物が語った。
米政府は22日、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表。トランプ政権がウクライナ関連で対ロ制裁を科すのは初めて。
米政府高官によると、米当局は欧州側に、欧州連合(EU)が凍結されたロシア資産を使ってウクライナのために米国の武器を購入することを支持する意向を伝達。米政権内部では、ウクライナを支援するために米国内に保有されているロシア資産を活用することについて、初期段階の協議が行われているという。
ある米政府高官はロイターに、トランプ大統領は欧州が追加制裁や関税など、ロシアに対する次の大きな動きを見せることを望んでいると語った。政権内部の動きを知る別の関係筋によると、トランプ氏は今後数週間は動かず、22日の制裁発表へのロシアの反応を見極める方針だ。
米政府が準備しているとされる追加制裁は、ロシアの銀行部門と、石油を市場に供給するためのインフラが標的という。





