ライフ&ヘルス
ネットで話題

難病と闘った少女との別れから5年、今でも待ち続けるセラピー犬に「心が張り裂けそう」

Heart Break As Dog Still Waits for 6-Year-Old Owner— Years After Her Death

2025年10月7日(火)08時00分
ダニエラ・グレイ

マックスは、レクシーちゃんが4歳のときに家族に迎えられた。「マックスを飼い始めて最初の夜、レクシーは痛みで泣きながら起きた」とトロイさんは当時を振り返る。「様子を見に行くと、マックスはレクシーの顔に自分の顔を近づけ、何が原因かを知ろうとしていた。レクシーはマックスを見ると、泣きながらもクスクスと笑い始めた。そのとき、マックスを引き取った私たちの決断が正しかったと確信した。彼女にとって最高の犬だった」

こうしてレクシーちゃんとマックスは、かけがえのない存在となった。マックスは、レクシーちゃんの痛みや注射、入院生活の苦痛を和らげ、辛い日には歩くのを手伝い、長い夜は彼女の隣に寄り添った。

タウンシン夫妻が投稿した動画は、インスタグラムで230万回ほど再生され、大きな反響を呼んでいる。

動画を撮影した日、外出先から家に到着するやいなや、マックスはレクシーちゃんの部屋へ駆け込んだ。「悲しそうにではなく、興奮して吠え始めた。まるで本当に彼女の姿が見えているようだった」とシェリル=リンさんは言う。

そのとき初めて、彼女はマックスにレクシーちゃんがよく着ていた部屋着を渡した。

「マックスはまっすぐその部屋着の上に乗り、一日中そこにいた」と彼女は語る。「まるで、そこにいるレクシーのそばにいたかったかのようだった」

インスタグラムには、家族への応援メッセージが殺到した。あるユーザーは、「心が張り裂けそうだ。ご両親の悲しみは想像もつかない。犬は本当に素晴らしい」と書いた。

「この犬はなんて美しくて忠実な心を持っているの」と別のユーザーはコメントしている。

マックスは、家族の悲劇を共に乗り越えてきた。シェリル=リンさんは言う。「マックスは、レクシーの生涯、最も困難な瞬間から最も幸せな瞬間まで、すべてを見ていた。そして、私たち家族がレクシーを思いながら行ってきたすべてのことを見守ってくれている」

ニューズウィーク日本版 中国EVと未来戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年10月14日号(10月7日発売)は「中国EVと未来戦争」特集。バッテリーやセンサーなどEV技術で今や世界をリードする中国が戦争でもアメリカに勝つ日

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀、11カ月連続で金購入 ドル離れ加速との

ワールド

中国が台湾併合すれば「米国の利益に影響」、頼総統が

ビジネス

米テスラ、9月のドイツ販売9.4%減 EVは増加

ワールド

幹事長に鈴木氏、政調会長には小林氏 自民党四役が正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 2
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレクションを受け取った男性、大困惑も「驚きの価値」が?
  • 3
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿すると「腎臓の検査を」のコメントが、一体なぜ?
  • 4
    一番お金のかかる「趣味」とは? この習慣を持ったら…
  • 5
    筋肉が育つだけでは動けない...「爆発力」を支える「…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃の「オーラの違い」が話題…
  • 7
    「不気味すぎる」「昨日までなかった...」ホテルの天…
  • 8
    監視カメラが捉えた隣人の「あり得ない行動」...子供…
  • 9
    「美しい」けど「気まずい」...ウィリアム皇太子夫妻…
  • 10
    プーチン側近のマッド・サイエンティストが「西側の…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 7
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 8
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 9
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 10
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中