「資産運用は簡単」の時代が日本にも到来?...実は「株価上昇しか知らない」世代は15年前から増えていた
日経平均株価が史上最高値を更新したことで、これまでに、そうした投資信託などを買って保有していた人のほとんどが含み益の状態となりました。この意味は非常に大きいです。
近年、アメリカなどの海外株式を対象とした投資信託・ETFが人気を集めていますが、日経平均株価やTOPIXといった日本の株価指数に連動する金融商品で十分に利益を出せるのであれば、資産運用はより身近なものになるはずです。
日本株の低迷が、日本に資産運用がなかなか根付かなかった大きな要因のひとつです。でも、日経平均株価の史上最高値更新により、この問題は解決されました。そして、このまま日経平均株価が上昇を続けるなら、連動型商品の長期保有、つまりは「ホッタラカシ」でも資産が増えることになります。
すでに、日本の株価指数による資産運用の可能性に気付いている人も多いでしょう。アメリカと同じように、日本も資産運用が簡単な国になる日が近いかもしれません。2024年は、株価の行方とともに、資産運用のすそ野の広がりにも注目です。
[執筆者]
石井僚一(いしい・りょういち)
ベンチャーキャピタル勤務を経て個人投資家・ライターに転身。株式市場や個別銘柄の財務分析などを得意とし、複数の媒体に寄稿中。なかでもIPO関連の執筆を数多く手がけており、IPO企業の目論見書のほとんどに目を通している。
2024年11月5日/12日号(10月29日発売)は「米大統領選と日本経済」特集。トランプvsハリスの結果で日本の金利・為替・景気はここまで変わる[PLUS]日本政治と迷走の経済政策
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