批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足度100%の作品も、アジア作品が大躍進
The Best Film of 2025, According to Rotten Tomatoes
5位『デフ・プレジデント・ナウ!(Deaf President Now!)』
1988年に米ガローデット大学で起きた抗議運動を描くドキュメンタリー映画。大学は創設以来100年以上にわたり聴者だけがトップに就いてきたが、ろう学生たちは「ろう者の学長」を求めて立ち上がり、その実現を勝ち取った。
ナイル・ディマルコとデイヴィス・グッゲンハイムの両監督は、関係者へのアメリカ手話(ASL)によるインタビュー、アーカイブ映像、視聴者を当時の現場に引き込む構成を組み合わせ、抗議の8日間が持つ決定的な意味を描き出している。
無音のパートと限定的な音の使用による、ろう者の感覚に近い体験を再現する独自のスタイルが高く評価されており、映画というメディアが、社会の中で周縁化されがちなコミュニティに「声」をもたらし得ることを示す好例といえる。
ロッテン・トマトでは45件のレビューを獲得し、満足度は100%。





