米司法省、エプスタイン新資料公開 トランプ氏が自家用機に8回搭乗
ジェフリー・エプスタイン氏とギレーヌ・マクスウェル受刑者。司法省が公開した資料より。
Richard Cowan Brad Heath Bhargav Acharya
[ワシントン 23日 ロイター] - 米司法省は23日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査に関する新たな資料を公開した。その中には、トランプ大統領がエプスタイン氏の自家用ジェット機に「これまで報告されていたよりもはるかに多く」搭乗していたことを示す検察官からの電子メールも含まれているという。
2020年1月7日付のあるメールは、トランプ氏が1990年代にエプスタイン氏の自家用ジェット機に8回搭乗していたことが飛行記録から明らかになったと記している。これは当時の捜査官が把握していた回数よりも多く、またそのうち「少なくとも4回」には、エプスタイン氏の共犯者として有罪判決を受けて服役中のギレーヌ・マクスウェル受刑者も同乗していたとしている。
また、乗客がエプスタイン氏、トランプ氏、名前が黒塗りされた女性(20歳)の3人のみだったことがあるほか、「マクスウェル受刑者が関わったとされる事件の証人となり得る女性」が同乗していたこともあると記している。
今回公開された資料には、多くが黒塗りされた約3万ページの文書と、連邦拘置所内で撮影されたとされる数十本の動画が含まれている。
こうした中、司法省は、エプスタイン関連文書から公開された新たな資料の一部には、トランプ大統領に対する「虚偽かつ扇情的な主張」が含まれており、これらは20年の大統領選挙直前に連邦捜査局(FBI)に提出されたものだとXに投稿。
「明確にしておくが、これらの主張は根拠がなく虚偽であり、もし少しでも信ぴょう性があれば、既にトランプ大統領への攻撃材料として利用されていたはずだ」とした上で、「しかしながら、法律と透明性へのコミットメントに基づき、司法省はエプスタイン氏の被害者に対する法的に必要な保護措置を講じた上で、これら資料を公開する」と述べた。
司法省は19日、エプスタイン氏に関する資料を公開したものの開示は一部にとどまり、多くが黒塗りされていたため、共和党議員や右派メディア関係者からも厳しい反発の声が上がっていた。
ホワイトハウスは、今回のメールに関するコメント要請に直ちには応じていない。





