ウクライナ、複数の草案文書準備 代表団協議受けゼレンスキー氏が表明
写真はウクライナのゼレンスキー大統領。キーウで12月4日撮影。REUTERS/Valentyn Ogirenko
[キーウ 23日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、ロシアのウクライナ侵攻終結に向けた米・ウクライナ高官協議を受け、安全の保証を含む複数の文書の草案を準備したと表明した。
米特使らは先週末、米フロリダ州でウクライナ・欧州の代表団と協議。ロシア代表団とも別途協議を実施。ウクライナ側は、米政権から当初提示された領土割譲や軍事面の制限を巡り調整を図ってきた。
ゼレンスキー氏はXへの投稿で、トランプ大統領の特使らとの協議は生産的で「複数の草案が作成された」とし、「ウクライナへの安全の保証、復興、ならびに戦闘終結に向けた基本枠組みに関する文書が含まれている」と表明。さらに「戦闘終結という目的と、ロシアによる3度目の侵攻を防ぐ必要性に沿う形で要点が設定されている」と言及した。
ロシアは2014年、ウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合している。ウクライナ当局は、和平が合意された後もロシアによる再侵攻を防ぐため、同盟国からの強力な安全の保証を求めている。
ゼレンスキー氏の表明前、ロシア軍はウクライナのエネルギー施設を攻撃し、広範に停電が発生。少なくとも3人が死亡した。
ロシア紙イズベスチヤは、先週末の米ロ間の協議は飛躍的進展と見なすべきではないとのロシア大統領府ペスコフ報道官の発言を伝えた。





