最新記事
ファッション

ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺到...男性なら「笑い」になる、反応の違いは差別か?

John Cena, Katy Perry Photos Reveal Hollywood Divide

2024年3月16日(土)20時40分
ライアン・スミス
ケイティ・ペリー

MYE24UK/Shutterstock

<露出度の高いドレスを着たケイティ・ペリーは批判を受け、ほぼ全裸だったジョン・シナは笑いを取った>

音楽イベントで露出度の高いドレスを着用した歌手のケイティ・ペリーと、アカデミー賞授賞式に全裸で登場したレスラー出身の俳優ジョン・シナに対する人々の反応が、女性が直面するダブルスタンダードを浮き彫りにしていると議論を呼んでいる。

■【写真】「際どい部分が見えすぎ」 米女性歌手のドレスに批判の声...「男性だと笑いになるのに」と擁護も

ペリーは3月6日、2024ビルボード・ウィメン・イン・ミュージックのイベントに登場し、コルセット付きのトップとスカートという赤のツーピースのドレス姿を披露した。ストラップレスのトップは、背中がクロスしたレースアップになっており、スカートの背面も同様のデザインだ。

ペリーがポーズを取ると、黒のTバックと臀部の一部が露わになった。この衣装に対して上がったのが、「露出しすぎだ」という批判の声だった。

一方でその数日後、シナはアカデミー賞授賞式で、衣装デザイン賞のプレゼンターとしてほぼ全裸でステージに現れ、笑いを誘った。

このパフォーマンスは、1974年のアカデミー賞授賞式に全裸で乱入した男を真似たものだ。当時、司会を務めていた俳優のデヴィッド・ニーヴンは、困惑しながらも「おそらくあの男が人生で唯一得る笑いは、服を脱いで自分の欠点をさらすこと」と気の利いたジョークを飛ばした。

シナは、股間を封筒で隠しながら横歩きでステージに上がり、「衣装はとても重要だ」と述べて観客を笑わせた。

ペリーには「不快」、シナには「面白過ぎ」

露出度は高いとはいえドレスを着ていた女性のペリーは批判を受け、ほぼ全裸だった男性のシナは笑いを取った。これに対し、ペリーのファンのXユーザーが、話題になったペリーとシナの写真と、それぞれに対する反応を示したスクリーンショットを投稿した。

ペリーに対しては、彼女の服装は「不快」で、「自尊心を持つべき」などのコメントが表示されている。一方でシナに対しては、「面白すぎ」とか、彼の体は「彼の一番いいところ」といったコメントを見ることができる。

投稿者は、「ケイティ・ペリーはビルボードのイベントでの服装が批判されたが、ジョン・シナはアカデミー賞でほぼ全裸だったのに喝采を浴びた」と疑問を呈し、「男女の扱われ方の違いを示している」と述べた。

この投稿はX上で議論を巻き起こし、多くのユーザーが投稿者に賛同している。「女性嫌悪はいまだに蔓延していて、痛ましい」「彼は文字通り全裸なのに、ケイティは体を露わにもしていない」と、ペリーを擁護する声が集まっている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国テンセント、第1四半期は予想上回る6%増収 広

ワールド

ロシア大統領府人事、プーチン氏側近パトルシェフ氏を

ビジネス

米4月卸売物価、前月比+0.5%で予想以上に加速 

ビジネス

米関税引き上げ、中国が強い不満表明 「断固とした措
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 6

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プー…

  • 7

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    「人の臓器を揚げて食らう」人肉食受刑者らによる最…

  • 10

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中