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AppleはAI活用で「完全に出遅れた」...? 「Siri」を巡って株主たちが訴訟へ、株価も下落中

Apple Accused of Losing Shareholders Billions of Dollars

2025年6月23日(月)18時08分
ピーター・エイトケン

ロイターによれば、原告側は2024年6月9日までの会計年度における損害賠償を求めており、被告としてティム・クックCEO、ケヴァン・パレクCFO、前CFOのルカ・マエストリ氏の名を挙げている。

アップルは昨年3月、一部のSiriアップグレードの提供を2026年まで延期すると発表していた。また、同年6月9日に開催された世界開発者会議(WWDC)では、AI開発の進捗状況が公表された。

同日発表されたプレスリリースで、同社はSiriがChatGPTへのアクセス機能を備えることを明らかにした。これにより、ユーザーはツールを切り替えることなく、画像や文書の理解といったAIの能力をSiri経由で利用できるようになるという。

しかしロイターは当時、アップルがSiriのAIアップグレードに関する野心的な目標の実現に失敗し、その結果として方針を転換したと報じた。開発者向けにはツールを提供しつつも、一般ユーザーに対しては控えめな期待値設定に戦略を切り替えたとされる。

アップル株の動きは?

アップルの株価は昨年12月26日に1株あたり259.02ドルの高値を記録したが、それ以降約20%下落。6月21日金曜午後の取引終了時点では201.00ドル前後で推移している。

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